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名ばかりのPMは道をあけろ 
昔、「名ばかりのGTは道をあける」というCMがありました。
某自動車メーカーのCMです。
GTといえば、その当時は車の最高グレード。
CMでは、「本当のGTというのは、この車のことを言うんだよ」と言わんばかりです。
■PM(Project Manager)とは 
さて、システム開発にはPM(Project Manager)の存在が不可欠です。
PMといえば、システム開発の総責任者。
システム開発の全工程にわたって、仕様やスケジュールの管理はもちろん、問題が発生した場合の対応や関係者間の円滑なコミュニケーションまで、すべてに責任をもってプロジェクトを推進していく人のことです。
ところが最近、「名ばかりのPM」とでも言いたくなるような人を時々見かけます。

一見、普通のビジネスマンですし、仕事もできそうな感じの人なのですが、よくよく話をしてみると「この人がPMで大丈夫なの?」と言いたくなってきます。
例を挙げると、
・システムの仕様をよく把握していない
・開発の各工程で注意すべきポイントを知らない
・メンバーに対して細かな指示ができない
などです。
もっと言うと、
・これから先に、何をすべきなのかがわからない
・技術的なことについて、基本的なことを知らない
・問題が発生した場合に、何をすればいいのかがわかっていない
などなど。
■名ばかりのPMとは 
みなさんの周りにもいませんか?
・お客様から問い合わせがあると、必ずメンバーの誰かに「あれは、○○だったよねぇ」と聞いている人
確認することは大切ですが、なんでもかんでも周りに聞いている人、基本的なことまで聞く人、これはもう「あなた、何もわかってないでしょ」と言われても仕方がありません。

・お客様からの電話の対応と見積りだけは作る人。
肩書きはPMなので、お客様からの電話はその人が対応しますし、費用についての決定権を持つので見積もりの話もします。
でも、それ以外はほとんど何もやっていない。というより、できない。

・詳細設計や製造工程など、専門的なフェーズになると、定例ミーティングでもほとんど発言がなくなる人
ひたすらメンバーに「報告してください」だけ言って、報告内容をメモするだけの人。
または、「他の仕事が忙しいから、代わりにミーティングを進めておいて」とメンバーに任せてしまう人。

こという人を私はこう呼んでいます。

  なんちゃってPM

その実態は、「単なる営業マン」だったりすることが多いようです。

それでも、PMの条件の一つでも持っていれば、まだましなほうです。下手をすると、上記の内容がすべて当てはまる人がPMを名乗っていたりします。こんな人がPMだと、開発スケジュールを守ることは「綱渡りをする」よりも危うくなります。
しかも、こういう人は表面的なことだけは取り繕って開発を進めますので、問題の発見が遅れ、納品後や運用開始後に問題が噴出することになります。

ついでにもう一つだけ、
上記のようなPMは、プロジェクトの当初からは登場しません。
当初は優秀なPMが要件などをしっかりまとめた後、それを引き継いで登場することが多いようです。
システム開発を他の会社にお願いしようと考えられている方は、くれぐれもご注意ください!




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