ITで地域を活性化しようという動きが巷を賑わせています。
地方の名所に観光客を呼び込もうとか、地方の特産品を拡販しようとか、はたまた地方への企業誘致やUターン就職など、活動は様々です。
いずれもITの力を使ってその動きを加速させようというものです。
ただ、ITを使えば活性化するというわけではなく、人の活動をサポートするためにITを使っていこうというもので、あくまで中心は人です。たくさんの人やその人たちの強い思いがITの手助けによって世の中に出ていく、そういう活動であるようです。

弊社にも、そんなITシステム構築の引き合いが来たことがあります。
一般的には、WEBでの情報発信や利用者からの問い合わせなどの受け付けになるのでしょうが、その引き合いは、地域活性化のためのコミュニティを活性化しよう、というものでした。
簡単に説明すると、
1.WEBやメールなどによるメンバー間の交流を通して、
2.新しい考え方を想像して行こう、
3.具体的な目標を決めてみんなでそれに向かって活動しよう、
4.活動報告をみんなで共有しよう、
5.問題点を共有して解決策を考えていこう、
というものです。

みんなの知恵をIT上で共有し、有機的につなげることで、さらなる知恵を引き出すための土台にすることを目指していました。
WEB上では掲示板やブログ、SNSなど、みんながつながるための仕組みはたくさんありますので、こういったツールの活用でもご要望は満たせると思いますが、ポイントは「有機的につなげて、さらなる知恵を引き出す」ところですので、この機能をどうやって実装するか、というところがシステム開発のポイントとなります。
ただ、具体的にどのようなシステムがあればよいのか、というところがまだお客様の頭の中にはイメージできていないようでした。
お客様のお話の中からは「人工知能」とか「高度なあいまい検索機能」などの言葉も飛び出してくるのですが、システムの使い方がイメージできていないため、なかなか具体的な話になりません。

結局、ぼんやりとでもよいのでイメージを描くために、弊社の情報共有サービスを使ってみることをお勧めしました。
求めるものでなくても、実際に活動を始めてみると色々なアイデアや問題点が出てくるものです。
それらをまとめていくことで、次のステップも見えてきますし、必要なシステムも明確になってくると思います。
このお客様の活動がうまく軌道に乗るといいですね。