インターネット上にお店を開く場合には、どういう点に気をつけておけば良いのでしょうか。
まずは、インターネットのお店のメリットとデメリットを考えて見ます。

お客様から見て、インターネットで購入するメリットは以下のようになります。

・幅広く商品を探せる
　日本全国、あるいは世界中から商品を探せるという魅力があります。
　近くにないけど、日本全国探せば求めているものが見つかるということもありますし、めったにない商品でも全国を探せば結構な数があるもの。比較しながら買い物ができる、というのもうれしいですよね。

・宅配してくれる
　ネットショップは配送されることがほとんどですので、ここにメリットを感じて購入するお客様も多数いらっしゃいます。
　特に大きいものは配送が普通ですし、忙しい方や持ち運ぶ手段のない方にとっては大きなメリットとなります。

・割引率が高い
　広い範囲から探すということは、価格の比較もできるということになります。
　ネット利用だからこそ、あちこちをみて比較するということは簡単にできます。
　また、実店舗がない分、コストは低くなるはず、ということは、お客様もよくご存知ですし、実際にコストを抑えて安く提供しているサイトもたくさんあります。

逆に、デメリットは以下のようになります。

・配送料がかかる
　小さいもの、価格の安いものは、配送料の割合が高くなりますのでデメリットとなるでしょう。逆に、この配送料が気にならないくらい、貴重であるとか、お客様にとってメリットのあるものである、というところがインターネット向きの商品かどうかの境目になります。

・配送の日数がかかる
　配送となると、数日かかることは仕方がありませんね。Amazonなどでは翌日配達などのサービスも始まっていますが、提供側で出荷の仕組みを用意しなければならないので、大手でなければ難しいでしょう。

・実際の商品がイメージと異なることが心配
　これは通販でも同じことですが、実際のものを見ていない分、思ったより大きかったとか、色合いがイメージしていたのと違っていた、などの問題は発生します。
　返品などの話もありますが、現在は販売側のノウハウもかなりたまってきていて、返品率は下がっているようです。逆に返品できることを特長にしているところもあります。
　このためには、できるだけたくさんの情報をお客様に提供することが大切です。
　実際の商品仕様(大きさ、重さ、色など)だけでなく、実際に使ってみた使用感や細かな点についての画像や注意点など、お客様が購入する上で「知りたい」と思うことをたくさん提供することで、安心していただき、購入につながる、返品も少なくなる、という流れができるわけです。

初めてお店を出す場合には、ニッチ(*1)向けの商品を考えてみると良いかもしれません。
お客様は、近所のお店で買えるものを、わざわざインターネットで買ったりしません。どこで買えばよいかわからない、近くに売っているお店がない、などの場合に、インターネットで購入する可能性が高くなります。
どこでも売っている商品を扱う場合には、価格やその他のメリットを考えておく必要があると思います。

最近は、個人の方でも気軽にインターネットショップを開いてみたいという方も多くなってきています。楽天をはじめ、お店を出せる場所も増えていますので、こういったところにお店を出してみるのも良いでしょう。
また、お店でなくてもヤフオクなどで、ちょっとした品物を出品する、などは簡単にできます。
ただし、インターネットとはいえ、「お店を出す」ことには商売のノウハウが必要ですし、それなりのリスクも覚悟しなければなりません。
お金が絡むことだけに安易な考えでいると、痛い目に会うかも知れませんので、十分に気をつけてください。


*1:ニッチとは、隙間産業とか限定的な市場という意味。あまり需要がなく、お客様が少ない市場のことで、大量に物が売れるわけではないが、少ないながらも確実に需要がある市場のこと。